Can you handle the truth ?

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中庭から見上げたわずかな空間を飛行機が横切る瞬間をとらえた、まさに奇跡の一枚。岩永です。



とても興味深い内容ですが、賛否両論ありそうな記事。。


確かに、情報操作を一様に「悪」だと決めつけるのは、ちょっと違うのかもしれない。


「あなたに真実の重みが扱えるのか?」




『Can you handle the truth「精霊の守り人」と情報公開』




東北震災以降、政府と東電の対応に批判が集中しています。

特に、正確な情報を「全て」迅速に情報公開しなかったことについての批判が目立ちます。



そこで非常に有名なファンタジー「精霊の守り人」を読んで、これまで心に引っかかっていたことが浮かび上がってきた。



このシリーズの大部分を占めているのが政治です。



その国は絶対君主制制で、君主である帝の先祖は、「政(まつりごと)」のために真実を捻じ曲げた神話を作り上げてしまっていた。

その帝には政治的アドバイスをしてくれる、現実とパラレルワールドを読解する力を持つ「星読博士」という家臣がいます。

そして、また異なる読解力を持つ「先住民の呪術師」がいます。

しかし、「星読博士」は、「先住民の呪術師」に学んだ真実を帝に伝えること政治的にタブーとされている。

けれども、大切な人を救うために、二人で力を合わせて謎を解きます。


そこで呪術師は、

「今度こそ真実を隠さないでおくれよ。百年後の者達が、またこんな思いをするんじゃ、たまらないからね。」

とお願いします。

しかし、その後こうも言います。

「先住民の知恵を知るにはわしらを生かしておいてもらわねばならぬ。わしらのために作り話を作っておくれ」と。



気になるのは、こういった二面性です。



「真実」を非常に重んじ、悪人達の「ウソ」を嫌っているのに、善意の登場人物が困難な状況を切り抜けるために「作り話」をすることには私達は寛容です。



それは、「正しいことをする」、「結果として多くの人を救う」ためであれば真実を少々歪めて伝えても許されるべき… そう感じたからではないか?



では、その「正しい行い」という判断は誰がするのか?

マンガや小説であれば、書き手が判断してくれる。

しかし、現実はそんなに簡単ではない。

特に戦争などの多くの命に関わるコトでは、どちらに転んでも人の死が免れないことがあります。



「多数の命を救うために少数の命を犠牲にして良いのか?」

「その場合に、真実全てを国民に知らせたらどうなるのか?」

「知らせるタイミングのせいで、パニックが起こり、多くの犠牲者が出たらどうなるのか?」



優れた善意の政治家であっても、日常的にこういった葛藤を覚えるのではないでしょうか。



たとえ、善意があっても、能力のないトップもいるでしょう。


その場合の「正しいこと」とは何なのでしょうか。



ここで思い出したのが、ジャック・ニコルソンの映画での有名な台詞。

「Can you handle the truth 」
(貴様なんかにこの真実の重みを扱えたりするものか)



善の登場人物たちの「作り話」の是非に問題を覚えず、すんなり受け入れられてしまうのは、

「善意の君主」やヒーローにちゃんと国を治めて頂くのが、日本の文化には「しっくりくる」のではないでしょうか?


「真実の重み」はそういった方たちに任せておくほうが気楽だという気持ちがあるのではないかと。



ここに私達の二面性があります。



ウィキリークスのとき、それを手放しで賞賛している人に対して、こう訪ねてみたくなりました。



「Can you handle the truth ?」
(あなたに真実の重みが扱えるのか?)



受け手に情報を理解して処理できる知識と知恵がない場合、生の情報をそのまま垂れ流しにすることは、公共のためだと思えません。

安全を妨げる可能性もあります。

国家の機密情報を芸能人のゴシップと同等に扱う情報の全てをリークするコトが正義だとは全く思えないのです。



もちろん私は情報公開には賛成です。


しかし、組織の透明性を推し進め、真実を追い求めるため、政府を監視するという意味においても、

私達自信の、情報処理能力を高めなくてはいけない。






2011年5月27日 岩永 | コメント(0) | トラックバック(0)

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